最近、こんなサイトを見つけました。
「Wordpressのすべての有料プラグインが499円」
はい、アウト。
みなさん全員そう思ったと思うのですが私は昔からこういうGPLサイトをよく見かけていたので、この際自分でもGPLサイトの仕組みを解説して残しておこうと思います。
Bytezooとは?
BytezooはWordPressの有料GPLプラグイン・テーマが格安で買えるサイトです。
GPLプラグイン・テーマを販売しているサイトはGPLサイトと呼ばれています。
プラグインはすべて499円、テーマもすべて699円、まとめ買いセットも公式と比較したら格安で買えます。
さらにダウンロードし放題プランに登録するとプラグイン3つ分の値段でダウンロードし放題になります。
価格バグってますね(笑)
GPLとは?
WordPressの「GPL」とは、GNU General Public Licenseの略で、WordPressが採用しているオープンソースライセンスです。GPLは、ソフトウェアの利用、複製、改変、再配布を自由に認める「コピーレフト」の考え方に基づいています。WordPressの派生作品(テーマやプラグインなど)も、その派生作品が「配布」される場合は、GPLまたはその互換ライセンスに従う必要があります。
派生物とみなされるものに関しては法的にグレーなエリアが一部ありますが、私たちとしてはプラグインとテーマは派生物であり、したがって GPL ライセンスを継承していると強く感じています。もしこの考えに同意しない場合は、代わりに Serendipity (BSD ライセンス) などの非 GPL プラットフォームを検討したほうがよいかもしれません。
つまり再配布が嫌ならばWordpressでテーマ・プラグインは作らないで、とも聞こえますね。
Bytezooは合法なの?
結論:BytezooはGPLライセンスに基づいて再配布しているため、著作権侵害ではなく違法ではない。
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ただし、「正規販売元ではない」ため以下の点には注意が必要です。
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公式サポートは受けられない
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自動アップデートが使えない
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万が一のトラブルは自己責任
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海外はGPLサイトの激戦区
GPLサイトは日本ではあまり見ないサービスでしたが、海外では2008年ごろからちらほら見られ、現在では数多くのGPLサイトが乱立しています。
それぞれ価格、バージョンの新しさ、サポートなどで差別化を図っていますが、やっていることは同じなのでレッドオーシャンと言えるでしょう。
英語圏ではGPLサイトがすごく多く(数が数えられないほど)、最近では東南アジアやヨーロッパでもよく見られます。
実際に使ってみた感想
今回、詐欺サイトではないかという疑問のテストという体で試しにテーマを購入してみました。
うんうん、ちゃんと注文できますね。
注文完了画面ファイルのダウンロードリンクが表示されクリックするとダウンロードが開始されます。
宣伝通りファイルが改変された様子はなく、ウイルスは検出されませんでした。
メールも届いていました。
どうやらメールからもダウンロードできるようですね。
注文完了画面からダウンロードを忘れてしまってもアカウント内のダウンロードページから何度でもダウンロードできるようです。
最後に
今回は実際にBytezooを使ってみて結論をまとめてみました。
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BytezooはGPLライセンスに基づく合法な再配布サイト。
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「格安でWordPressテーマを試したい」人には最適。
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ただし「サポート・自動更新・信頼性」を重視する場合は、公式購入が無難。
サポートは受けられませんが、格安で有料テーマ・プラグインを利用したい方はぜひつかってみてください。