すべてのマーケットプレイスプラグインの中でDokanは一番いいプラグインだと思います。
販売者のバッジや適さない商品の報告機能、商品のサブスクリプション、ストアのロケーション、フォロー機能、返金返品申請、ライブチャット機能など細部の機能が一番充実しているマーケットプレイスプラグインがDokanです。
(ライブチャット機能は外部のサービスとの連携が必要でコストがめちゃくちゃ高い。)
ではなぜ、Dokanは使えないプラグインなのか?
支払い機能が使えない
2025年10月現在Dokanで利用できる決済方法は以下の通りです。
- Stripe Express(Stripe Connect)
- PayPal Marketplace
- Wirecard
- Razorpay
- Mangopay
この5つのうち、WirecardとRazorpay、Mangopayは日本では使えません。
次に日本で使えるStripe Express(Stripe Connect)とPaypal Marketplaceについて説明していきます。
Stripe Express(Stripe Connect)
Stripe Express(Stripe Connect)はクレジットカード決済サービスであるStripeを使用して行います。
運営者はStripeに登録・設定して、Stripe Connectと呼ばれるマーケットプレイス内で販売者が利益を受け取るために運営者のStripeに接続して利益が分配される機能を利用します。
ここでのマイナス点は運営者側のサイト内で販売者に利益を送金する仕組みではない点で、販売者はStripe上で利益を受け取るためにStripeのアカウントを作成しなくてはいけません。その点が大手マーケットプレイスサイトとの違いです。これだけでは、他のマーケットプレイスサイトと比べて、販売者にとっては少し煩わしいくらいでしょう。
しかしStripeに送金を頼るということは様々なリスクが生まれます。一番のリスクは運営者のStripeアカウントが停止された時点で、Stripe Connectで繋がっている他の販売者すべてがビジネスを中止しなければいけなることでしょう。
Stripeは個人的に運営が監視をしっかりしており、リスクにも敏感なので、サイト上で決済の問題を多く起こしてしまった場合はアカウント停止のリスクは十分に考えられます。
PayPal Marketplace
PayPal MarketplaceもStripeと同じように運営者のPaypalに販売者のPaypalを接続します。
Paypalは個人的にStripeよりも寛容です。必要書類さえ提出すると、ある程度融通が利くためアカウント停止のリスクは低いと言えるでしょう。
しかし、PayPal Marketplaceは審査が必要です。ある程度の会社の規模、売り上げを審査基準として求められますので、初心者でPaypalの運用履歴が浅かったらまず利用できません。
マイクロペイメントや参照取引などに審査を申請したことがありますが、それよりも難易度は高いでしょう。
どの程度かは分かりませんが、中規模以上の従業員人数、売り上げが求められるでしょう。
最後に
以上が私の経験談から、Dokanは使えないと判断した利用でした。他の機能がいくら魅力的でも、一番重要なのは決済ですからね。
もちろん、Dokanを開発しているweDevsさんも日々Dokanを改善して世界中の多くの顧客に販売しているので「全く使えません」ということはありません。
リスクを許容しながらも大きいビジネスを求める方にとってはいい製品だと思います。